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アルシノイテリウム。[絶滅動物図鑑]

アルシノイテリウム
genus Arsinoitherium

アルシノイテリウムの画像
科名
アルシノイテリウム科
その他の名前
学名:[genus Arsinoitherium]
分類
哺乳類、獣亜綱、真獣下綱、アフリカ獣上目、重脚目
生息地(発見地)
アフリカ(エジプト)
時代
約3600万~2300万年前(始新世後期)
全長
約3m
体重
不明
食べ物
植物
アルシノイテリウムの画像2
解説
アルシノイテリウムの名は「アルシノエの獣」という意味でこのアルシノエと言うのはエジプトのプトレマイオス朝時代の女王であるアルシノエ2世からとられたもので、最初に化石が発見された場所がアルシノエ2世の宮殿の近くであった為、このような名前がつけられました。

アルシノイテリウムは二枚目の写真からも分かる通り、鼻の上辺りの位置に巨大な二本の角を持ち、その重厚な見た目はまるでサイのようなですが分類的にはサイとはあまり近い種類ではなく、どちらかと言えばゾウやジュゴンなどに近い種類の動物だとされています。
アルシノイテリウムの歯は全部で44本あった事が確認されており、高さのある奥歯などの歯の特徴からサイやゾウなどと同じ草食の動物であった事はほぼ間違いないと言われています。
また、発見された化石から手足や腰の骨はゾウに似た形状であった事が分かっています。
主な生息場所は木々の疎らに生えた林や草原などであったようです。

尚、アルシノイテリウムの大きな特徴である二本の角は内部が空洞になっている為、見た目よりは軽く外側には血管が走っていたような痕跡がある事から角全体が皮膚で覆われていたと考えられています。