背景画像

エステメノスクス。[絶滅動物図鑑]

エステメノスクス
Estemmenosuchus

エステメノスクスの画像
科名
エステメノスクス科
その他の名前
学名:[Estemmenosuchus]
分類
哺乳類、単弓綱、獣弓目
生息地(発見地)
ユーラシア大陸(ロシア)
時代
約2億5610万年前~2億5000万年前(ペルム紀後期)
全長
約2.5~3m
体重
不明
食べ物
不明
解説
エステメノスクスは現生の動物の中では見た目が似ている種類がいない非常にユニークな姿をした哺乳類の動物で色々と謎が多い事で知られ肉食であったのか草食であったのかすら分かっておらず、特性や行動についてもはっきりしていません。
また、学名でもあるエステメノスクスとは「冠をかぶったワニ」という意味です。

エステメノスクスの体はずんぐりとした胴体と短い尾、四肢の先にある五本の指など、コミカルな印象のあるパーツがそろっていますが、全長が65cmもあったとされる頭部はそれらに反して大きな角や牙の備わった恐ろしげなものであり、その姿はまるで鬼のようだと形容される事もあります。

エステメノスクスの角は目の上と頬の部分に大きなものがあり、これらの角を持っていたのはおそらくオスであったとされており、武器と言うよりはメスをひきつける為のディスプレイ的な役目であったと考えられています。
口の中にある牙は本種が肉食であった事を示しているとも言われていますが体が重く動きが遅かったと考えられている事から肉食であった可能性はあまり高いとは言えず、死体だけを食べる腐肉食や水底に堆積した腐葉土などを食べていたとする植物食の説も唱えられています。