ジャイアントモア
Giant Moa

ジャイアントモアは地球の歴史上で最も背の高い鳥だとされているダチョウ目の動物で、体が大きく背の高い鳥として広く知られているダチョウよりも遥かに巨大な鳥でした。

体の大きさ以外の体の特徴としては羽毛が長い事などがあげられます。ジャイアントモアは一言でいえば毛むくじゃらで羽毛のある部分は全体的に赤褐色です。
もうひとつの大きな特徴は二足歩行の鳥としては唯一、翼が名残が残っていない事です。この特徴によって現存するダチョウなどとは見た目の印象がかなり違って見えます。

ジャイアントモアは木の実などの植物を食べて生活していたとされていますが飲み込んだ植物の消化を助ける為に石を飲み込という習性があり、これを知った人間が赤く焼いた石を飲み込ませて腸が焼かれて死ぬのを待つという方法で狩りをしていたなどという話も残っているようです。

ジャイアントモアの絶滅の原因はハッキリとはしていませんがニュージーランドに移住してきたマオリ族が食料目的で乱獲した事が一番の原因だと言われており、成鳥だけでなく卵も乱獲されてしまった事から一気に数を減らし絶滅してしまったと考えられています。
移民が絶滅の原因とされる理由としては4万年以上ニュージーランドで生活してきたジャイアントモアがマオリ族がニュージーランドに移住してきてから200年足らずで絶滅しているという事実が一番大きく、乱獲以外にも病原菌を持ち込んだのではないか？とする説もあります。

ジャイアントモアの絶滅後、ジャイアントモアの唯一の天敵だったと考えられているハーストイーグルも後を追うように絶滅しました。ハーストイーグルの絶滅にジャイアントモアが直接、影響したかはハッキリしていませんがひとつの種の動物の絶滅が他の動物の生態系に大きな影響を与える可能性があるという実例として残っています。