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パラケラテリウム。[絶滅動物図鑑]

パラケラテリウム
Paraceratherium

パラケラテリウムの画像
科名
ヒラコドン科
その他の名前
インドリコテリウム、バルキテリウム
学名:[Paraceratherium]
分類
哺乳類、奇蹄目、サイ上科
生息地(発見地)
ユーラシア大陸
時代
3600万年前~2400万年前
全長
約9m
体重
15~20トン
食べ物
植物(木の葉、木の枝など)
解説
パラケラテリウムは史上最大の哺乳類と目されている動物で、現在、最大の哺乳類とされているアフリカゾウを上回る15トン以上の体重であったと言われています。また、骨格から立った時の肩までの高さが6m近くもある事が分かっており、これは背の高い動物として知られているキリンの頭の位置とパラケラテリウムの肩の高さがほぼ同じという事になります。

パラケラテリウムは巨大な体に対して頭部が小型であった事で知られており、頭部の大きさは直径約1mであったとされています。また、椎骨の構造から体重を軽くしていたと見られる形跡が見つかっており、強靭な足の筋肉を使って巨体に似合わないような素早い動きを見せていた可能性があります。
パラケラテリウムは高い位置にある木の葉や枝などを食べて生活していたと考えられており、主な生息場所は餌となる木のまばらに生えた草原であったようです。
また、高温で乾燥した地域に住んでいた為、水分や脂肪分などのエネルギーを貯める事ができる体を持っていたと言われています。
メスは一回の出産で一頭しか産む事ができず、この点は現生のサイと共通しており、パラケラテリウムの妊娠期間は約2年であったと考えられています。

尚、パラケラテリウムの記載年は1911年で記載者はフォースタークーパーです。
パラケラテリウムは古生物学者の間では現在では無効な名前となったインドリコテリウムという名前で今も呼ばれる事もあるようです。