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クアッガ [絶滅動物図鑑]

クアッガ
Quagga

クアッガの画像
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科名
ウマ科
その他の名前
クアッハ
学名:[Equus quagga quagga]
分類
哺乳類、奇蹄目
生息地(発見地)
アフリカ(南アフリカ共和国)
時代
~19世紀(1883年8月12日)
全長
約260cm(体高は約135cm)
体重
不明
食べ物
植物
クアッガの画像6
クアッガの画像7
解説
クアッガはシマウマのような縞が体の前部にだけあるという非常に珍しい特徴を持ったウマ科の動物でオランダのアムステルダムにあるアルティス動物園で飼育されていた最後の一頭が1883年8月12日に死亡し、絶滅したと考えられています。現在、大人の標本がヨーロッパに17体、子供の標本が南アフリカに1体残されています。

クアッガは25~40頭くらいの群れを作ってサバンナで行動している事が多く、同じ地域には別のウマ科の動物も生息していましたが他の種と混じりあう事はなく単独の種として生活していました。視力の良いダチョウや嗅覚の鋭いオジロヌーの群れなどと混在する事によって身を守っていたという記録もあります。

絶滅の原因は南アフリカに移住してきたボーア人(オランダ系の移民)が食料となる肉と革製品の材料となる皮を目的とした過度な狩猟が大きな原因だと言われています。また、ヨーロッパの人々に影響された南アフリカの人々がそれまでとは比較にならないほどのクアッガ狩りを始めたとも言われています。クアッガの生息地域が限られていたことも絶滅に拍車をかけてしまったようです。
乱獲され続けた野生のクアッガは1861年に射殺された個体を最後にアフリカ大陸から姿を消す事となります。

野生の個体が絶滅したクアッガはヨーロッパに運ばれた16頭を残すのみとなり、1827年にイギリスのジェフリーパーキンスという人物が2頭のクアッガに馬車を引かせていたという記録が残っています。
その後、クアッガは飼育されていた個体も含めて絶滅してしまいましたがケープタウンから北東へ200kmほど離れた場所にある「フローリーケイト自然保護センター」という所でクアッガに似た縞模様を持ったサバンナシマウマが1988年12月9日に最初に生まれ、それからじょじょに数を増やし続けています。